1997.10  ESSAY
クリエイションギャラリーG8 ピクセルスケープ展

ピクセルスケープ展
クリエイションギャラリーG8  DMおよび会場パネルから 

クリエイションギャラリーG8 Pixelscape展 DM

デザインはすべてコンピュータ上で行っていますが、紙や絵の具に頼らずにデザインの形そのものに直接触るかのように仕事ができる環境は、大変心地いいものです。もともとグラフィックデザインは視覚情報自体がデザインの対象ですから、デジタルデータで記述された形にこそ、ある種の純粋性を感じるのです。今回の展覧会のための作品の多くは、デジタルデータと紙やインクの質感との間にあるリアリティを探しだす試みなのかもしれません。あくまでも紙に印刷された状態が最終作品であるという思いもあり、ポスターという形式に定着しました。これらの作品から、私のデザインの未来への方向性を予感していただけたら光栄です。 杉崎真之助


クリエイションギャラリーG8 Pixelscape展 会場メッセージ


大阪を拠点に活躍するデザイナー杉崎真之助。女性のヌードのシルエットをデジタル処理し、四角いピクセルで表現した2年前のポスターシリーズ「Invisible Shape」を始め、ここ数年、コンピュータによる制作をしています。これは道具や材料に左右されることなく、デザインの形そのものを追求できるためだといいます。しかし一方で、あくまでも紙やインクの質感やエネルギーにこだわり、単なるデータの出力ではなく、作品をポスターとして印刷画面に定着させています。今回の展覧会では、1990年以降に制作されたポスターを展示いたします。また、デジタルフォントによる実験的なタイポグラフィ作品群や、制作の原点ともいえる膨大なグラフィックエレメントもあわせてご紹介しております。デジタルデータとインクと紙が醸し出す不思議な存在感に直接触れていただくことで、彼が呈示する新しいデザインの可能性を感じていただければ幸いです。